合格発表の日。
あれほど張りつめていた受験生活が終わり、ようやく肩の荷が下りました。

でも、本当の意味で「プチ卒母」を感じ始めたのは、その後だった気がします。

入学手続き。
引っ越し。
そして、子どもを遠い場所へ送り出す日。

受験が終わっても、親は全然ゆっくりできません。

今回は、大学受験の“その後”について。
合格してから始まった、親としての最後の伴走期間を書いてみようと思います。

※過去記事はこちら


まだ終わっていない受験と、気になる周囲の結果

我が家は前期試験で進学先が決まりました。

でも、周りには後期試験に挑戦する同級生もたくさんいました。

だから、「終わった!」という空気では全然ありません。

学校全体としては、まだまだ受験モード。
SNSを見ても、連絡を見ても、どこかみんな落ち着かない。

しかも、受験の結果というのは意外と情報が入ってきません。

誰がどうだったのか。
聞きたいけれど聞けない。
でも気になる。

そんな微妙な空気感がありました。

息子から「あの子受かったって」「〇〇は後期らしいよ」と少しずつ情報が入るたび、ようやくママ友同士でも「おめでとう!」のLINEが始まる感じでした。

受験って、本当に家族だけじゃなく周囲も巻き込むイベントなんだなと実感しました。


合格した瞬間から、猛烈に始まる手続きラッシュ

そして、合格したらしたで、本当に忙しい。

とにかく手続きが急ピッチです。

大学から届いた合格書類は火曜日到着。
なのに、提出期限は週末必着。

最近の郵便事情を考えると、普通郵便ではとても怖い。

結局、郵便局に駆け込み、速達で送りました。

アパート本契約。
大学生協の加入。
入学金振り込み。
PC購入。
スーツ購入。

とにかく、お金が飛ぶようになくなる。

大学受験は、合格して終わりじゃない。
そこから一気に「現実」が始まるのです。


学資保険に救われた話

そんな中で、本当に助かったのが学資保険でした。

息子が生まれる3か月前から加入していたものです。

息子は3月生まれなので、満期を迎えたのは高校3年の12月。
そして満額受け取りができたのが2月でした。

まさに、受験ラッシュど真ん中。

あのタイミングでまとまったお金が入ったのは、本当にありがたかったです。

ママ友の話では、早生まれだと満期が間に合わず大変だったケースもあったそう。

大学受験って、学力だけではなく、情報と準備も本当に大事なんだなと感じました。


春休みは“最後の高校生時間”

受験が終わった春休み。

息子は、とにかく遊んでいました。

部活の卒部会。
卒業旅行。
友達とのご飯。

これまで我慢していた分を取り戻すかのように、毎日忙しそうでした。

そして、髪も金髪に。人生初のブリーチは、かなり痛かったそうです。

「ピアスは痛そうだから開けない」と言っていましたが、親としてはそこだけちょっと安心しました。

受験生だった顔から、一気に“大学生の顔”になっていく。

その変化が、なんだか不思議でした。


引っ越し準備は、意外とあっさり終わった

引っ越し準備は、思っていたよりも簡単でした。

アパートが家具・家電付き、さらに調理器具や食器、調味料や掃除道具、トイレットペーパーなどの生活必需品もサービスだったので、送った段ボールは服や雑貨などのたった3箱。

しかも息子は、高校からすでに実家を出て生活していたので、荷造りも慣れたもの。

ほぼ1日で、自分一人で終わらせていました。

電気、水道、ネット回線、NHK受信料免除などの手続きも、今はほとんどネット。

便利な時代になったなと思います。

ただ、「早めにやること」は本当に大事。

特にライフライン系は、ギリギリだと希望日に間に合わないこともあるそうです。


スーツ売り場で感じた、“大人になる”ということ

大学進学では、スーツ購入も必須でした。

卒業後の土日はものすごく混むと聞いていたので、平日に夫と息子で買いに行ってもらいました。

大学生協のクーポンが使えたので、せっかくだから夫のスーツも新調。

さらに、息子の喪服まで作りました。

「喪服まで必要になる年齢なんだな」と、少し不思議な気持ちになりました。

ちなみに高校の退任式では、卒業生はスーツ参加。

理由を聞くと、みんな髪を染めたりパーマをかけたりしていて、制服だと高校のイメージが悪くなるからだそうです。なるほど、時代だなあと妙に納得しました。


引っ越しと、小さな家族旅行

引っ越しは、入学式の3日前から親子3人で行きました。

初日は移動と家具組み立て。
2日目は段ボール受け取りと荷ほどき。
3日目は、せっかくだからと家族旅行代わりに周辺観光。

そして4日目が、入学式でした。

朝、スーツ姿になった息子は、ネクタイがうまく締められず、夫に教わっていました。

そんな姿を見ながら、「まだ子どもだなあ」と思ったり、「でももう大人なんだな」と思ったり。

夕方、入学式とガイダンスを終えて帰ってきた息子は、かなり疲れた様子でした。

でも、その後も買い物や洗濯。

最後までバタバタでしたが、息子がこれから生活する場所を、しっかりと見ることができたので、すこし安心しました。


改札口で、ついに我慢できなかった

息子との別れは、アパート最寄りの地下鉄駅でした。

駅周辺に小さいモールがあったので、最後に色々と買い物をしたのですが、大きなクッションが欲しいというので買ってあげたので、それを抱えながらのお別れ。

両手で大きなクッションを抱える姿が可笑しかったのですが、でも、私はずっと泣くのを我慢していました。

泣いたら、息子が心配するかもしれない。
せっかく新生活が始まるのに、重たい空気にしたくない。

そう思っていたのです。

でも、改札で別れた瞬間、やっぱりダメでした。

涙が止まらない。

夫も、もらい泣き。

振り返ると、息子だけは笑っていました。

どうしても自分からは足が進まず、息子に「行っていいよ!」と促し、エスカレーターに大きなクッションを抱えながら去っていく息子が、今も目に焼き付いています。


静かな帰り道と、届いた夕飯の写真

別れたのは夕方6時半頃。

帰りの新幹線では、夫婦ともあまり会話がありませんでした。

何を話しても、涙腺が崩壊しそうで。

結構、暗かったです。

でも夜9時頃。

息子から、自炊した夕飯の写真が送られてきました。

「一人暮らしが始まったんだな」

その写真を見て、じんわり実感しました。

その後もしばらくは、自炊写真が送られてきました。

「このレトルト、くそまずい」
「これ意外とうまくできた」

そんな報告が、たくましく生活している様子が知れて、なんだかうれしかったです。


これが、私のプチ卒母

正直に言えば、高校進学で家を出た時のほうが、卒母としての衝撃は大きかったかもしれません。

だから大学進学で、「子育て終了!」という感覚はありませんでした。

でも今、ニュースや天気予報で息子の住む地名に敏感になったり、車のナンバーを見て反応したりしています。

土日が急に暇になったことも、やっぱり寂しい。

塾送迎もない。
部活もない。
「今日どこ行く?」もない。

親って、こうやって少しずつ子離れしていくのかもしれません。


このシリーズを読んでくださった方へ

大学受験は、本人だけで乗り切れるケースばかりではありません。

子どもから進路について相談されたとき、親にもある程度の知識と準備が必要です。

だからこそ、SNSでの情報収集や、部活の先輩ママたちの体験談は本当に助けになりました。

準備は、しすぎることはありません。

そして、受験は親子で乗り越えるもの。

これから大学受験を迎えるご家庭に、少しでも参考になれば嬉しいです。

これにて、「プチ卒母|大学受験編」完結です。

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