テレビ東京で放送されたフェイクドキュメンタリーシリーズ番組「TXQ FICTION」。
本シリーズは、数々のモキュメンタリー作品を手がけてきた大森時生氏と、YouTubeホラー界で人気を集める「ゾゾゾ」や「フェイクドキュメンタリーQ」に関わる皆口大地氏がプロデューサーを務めています。
インパクトのあるタイトルとビジュアル、そして衝撃のラストを迎えた前作の「魔法少女山田」に引き続き、2025年12月に第4弾として放送されたのが、「UFO山」。
1999年に北海道の朝日山で起きた不可解な登山家遭難事件の真相を、テレビ東京のディレクターが追うモキュメンタリーとなっています。
今回は「UFO山」の第2話をレビュー・考察していこうと思います。
「グルメロケ」という隠れ蓑
冒頭は、お笑いコンビ・オクラホマの河野さんによる「他力本願グルメ」という、平和なバラエティ番組から始まります。
紹介された「ムスタッシュ・ボス」で美味しい生姜焼きを頬張り「飲めるくらい柔らかい!」と無邪気に食レポする河野さんの姿に、モキュメンタリーであることを忘れてしまうくらいリラックスして見入ってしまうのですが、その穏やかな空気の中に、少しずつ“違和感“が混じり始めます。
店内で出会った少年が口にした「白い熊を見た」という言葉。
朝日山ではヒグマは一般的dすが、真っ白な熊など、本来いるはずがありません。少年は「多分見た、多分…」と何度も自信なさげに繰り返しますが、その曖昧な証言が、逆に「見てはいけないものを見てしまった」というリアリティを際立たせます。
「スクリーンメモリー」という名の防衛本能
番組は、「白い熊」と朝日山とUFOを結びつけている投稿をSNSで発見。UFOと山の関係性、そして「白い熊」の謎を追う形で、UFO研究家・八幡書店の武田さんや地元住民へのインタビューへと展開していきます。
ここで登場する「スクリーンメモリー」というキーワードが、不気味さを一層引き立てます。
「スクリーンメモリー」は、あまりにショッキングな体験をした際に、記憶を別の「差し障りのないもの」に置き換えてしまう現象。
武田さんは、作家のホイットリー・ストリーバーが、宇宙人に誘拐された恐怖を「フクロウ」として記憶してしまったという話しをしてくれました。
この解説から、先ほどの少年の純粋な言葉が、一気に恐ろしい「何かの隠れ蓑」に見えてきます。この「見えているものが真実ではないかもしれない」という疑念が、じわじわと広がっていきます。

過去と現在が交錯する「呪われた山」の記録
動画の後半、1987年と2005年に起こった「大学生の連続不審死事件」へと繋がっていきます。朝日山周辺で、若者たちが「光を見た」「行かないと」という不可解な言葉を残して命を落としている事実。そして、ある牧場の監視カメラが捉えた「二足歩行をする白い影」。
牧場主が語る「息子を亡くした」という悲しいエピソードは、この不気味な現象が単なる都市伝説ではなく、誰かの人生を狂わせている生々しい悲劇であることを突きつけます。監視カメラに映るノイズ混じりの白い影は、決してはっきりとは映りません。
しかし、その「見えそうで見えない」もどかしさが視聴者の想像力を掻き立てます。

最後に
「白い熊」の正体はなんだったのか、大学生たちはどうして死んでしまったのか、蜂谷さんの事件との関係は…。謎は深まるばかりですが、今後の展開がさらに楽しみですね!
ちなみにコメント欄を見て知ったのですが、八幡書店の武田さんは役者ではなく本物らしいです…!どおりで話しが上手いなと思ったんですよ~。
冒頭のバラエティ番組も、北海道を中心に活躍しているオクラホマ河野さんを起用して本物のローカル番組っぽくしていたり、そういった作り込みが細かい部分がよりリアルさを演出していて、見入ってしまいました!
次回は第3話をレビュー・考察します!