高校生の息子が登校中に起こした自転車事故。
朝6時半の一本の電話から始まった出来事は、私たち家族にとって忘れられない経験になりました。
実況見分も終わり、保険会社への引き継ぎも終わり、ようやく落ち着きを取り戻した頃。
私は息子に聞いてみました。「一番怖かったのは何だった?」
返ってきた答えは意外なものでした。「警察かな」
そう言ったのです。
「逮捕される」と本気で思った

事故直後、相手の方から「警察を呼びます」と言われた時、息子は本気で「逮捕される」と思ったそうです。
当時、息子は高校3年生。大学受験を控えていました。
しかも今回は、自分に一旦停止の標識があった事故です。息子自身も「自分が悪かった」という認識がありました。
だからこそ、「受験できなくなるかもしれない」「人生が終わるかもしれない」そんなことまで考えたそうです。
今なら笑い話にもできますが、その時の本人にとっては本当に深刻だったのでしょう。
相手は社会人、自分は高校生
もう一つ怖かったのは、相手が社会人だったことでした。
高校生の息子からすると、相手は大人。自分は子ども。
事故について何を言われても従うしかない。そんな気持ちだったそうです。
どう対応するのが正解なのか、何を言えばいいのか、何をしてはいけないのか。
分からないまま時間だけが過ぎていった。
事故そのものより、その状況の方が息子は怖かったのかもしれません。
親として一番反省していること
今回の件で、私たち夫婦には大きな反省があります。
それは、「何かあったら、まず親に電話する」ということを、もっと具体的に伝えておくべきだったことです。
もちろん息子は連絡をくれました。
ですが、事故が起きたらどうするか、誰に電話するか、親はどんな役割をするのか、そこまでは話していませんでした。
もし事故直後に親が電話を代わっていたら。
もし相手の方と直接話せていたら。
もし保険会社への相談がもっと早ければ。
その後の流れも少し違ったかもしれません。
高校生になると、「自分で何とかしなきゃ」と思う場面が増えます。
ですが事故だけは別です。
まず親を頼る。これは今回、親子で学んだ大きな教訓でした。
「警察=逮捕」ではない
もう一つ強く感じたことがあります。
それは、警察の役割をきちんと伝えておくべきだったことです。
息子は、「警察を呼ばれる=逮捕」と思っていました。
しかし実際には違いました。
今回のような事故で警察が来るのは、誰かを捕まえるためではありません。
事故の状況を確認し、双方を守るためです。
だからこそ事故が起きたら、軽い怪我でも、自転車同士でも、必ず警察へ連絡する。
これは読者の皆さんにも強くお伝えしたいことです。
この経験を無駄にしないために

この出来事を通して私たち家族は多くのことを学びました。
もし交通事故が起きてしまったら、
- まず相手の怪我の有無を確認する
- 必要であれば救急車を呼ぶ
- 軽い事故だと思っても必ず警察へ連絡する
- 相手と連絡先を交換する
- 保護者へ連絡する
- 保険会社へ相談する
こうした初動対応がとても大切です。
そして何より、普段から親子で「もし事故が起きたらどうするか」を話し合っておくこと。
これが一番重要なのかもしれません。
我が家の場合、息子は高校生になり、自転車で行動する範囲も広がっていました。親の目が届かない場所で、突然判断を迫られることもあります。
だからこそ、
「事故が起きたらまず親に連絡すること」
「警察は怖い存在ではなく、事故処理のために必要な存在であること」
「相手が大人でも、一人で抱え込まなくていいこと」
をもっと具体的に伝えておくべきだったと感じています。
朝6時半の一本の電話から始まった今回の出来事。二度と経験したくありません。
それでも、この経験を通して親子で交通安全について改めて向き合うことができました。
そして、この体験がどこかのご家庭で、「うちも一度話してみようか」そんなきっかけになれば、この記事を書いた意味があると思っています。
高校生のお子さんを持つ保護者の皆さん、どうか一度だけでも、お子さんと「もしもの時の対応」について話してみてください。
その会話が、いつか大切な誰かを守ることにつながるかもしれません。