「キャッシュカードがない!」…そんな状況になったら、多くの人は青ざめると思います。
ところが私の場合、一番恐ろしかったのは「カードがないことに自分で全く気付いていなかった」ことでした。
しかも、銀行から電話が来るまで、1週間も。
今回は、実際に私が体験した「コンビニATMでキャッシュカードを吸い込まれた話」をお届けします。
息子の帰省で久しぶりに現金が必要になった

今年のゴールデンウィーク。遠方で大学生活を送る息子が帰省していました。
帰りの高速バスのチケット代を支払うため、ファミリーマートで発券し、レジで現金払いをすることになりました。
普段はキャッシュレス生活。
スマホ決済やクレジットカードばかり使っているので、現金を下ろす機会がめっきり減っています。
「そういえば現金が足りない!」
そこで、店内のATMへ。
久しぶりにキャッシュカードを使って現金を引き出しました。
しかし、このとき私は高速バスの支払いのことで頭がいっぱい。
「早くレジに行かなきゃ」そんなことばかり考えていました。
そして、現金だけをにぎりしめ、キャッシュカードはATMに置きっぱなしのまま立ち去ってしまったのです。
もちろん、その時はまったく気付いていませんでした。
事件は5月12日、銀行からの電話で発覚した

それから1週間後。
5月12日の昼間、登録している銀行から携帯に着信がありました。
「なんだろう?」「何か営業かな?」そんな軽い気持ちで電話に出ました。
すると、「5月5日にコンビニATMで現金を引き出されましたか?」と、担当者の方。
「え?」
「5月5日?」
「コンビニ?」
「現金?」
頭の中が「?」だらけです。
記憶をたどっていくと…
「あっ!」高速バス!ファミマ!ATM!」
すると銀行の方が続けました。
「ATMにキャッシュカードをお忘れでしたので、お預かりしています」
!!!!!!!!「すみません!!!」
電話口で思わず平謝りです。
銀行の方は落ち着いた声で、「カードは明日こちらに届く予定ですので、改めてご連絡します」と、とても丁寧に対応してくださいました。
一方の私は、「1週間も気付いてなかった人、そんなにいないだろうな…」と、恥ずかしさでいっぱい。
それより怖かったのは、自分が全く気付いていなかったこと
カードを失くしたことではありません。
「失くしたことに気付いていない」これが一番ショックでした。
最近、「あれ、何を取りに来たんだっけ?」「人の名前が出てこない」「さっき言おうと思ったことを忘れた」そんなことが少し増えた気がしていました。
年齢のせいなのか、疲れているだけなのか。
「大丈夫かな…」と、少し不安になっていたところへ今回の事件。
これは決定打でした。
「私、本当にヤバいかもしれない」しばらく落ち込み、家族にも話せませんでした。
受け取りの日、最大の敵は昼休みだった
5月13日。仕事の昼休みに銀行へ向かいました。
必要なのは、
・通帳
・印鑑
・運転免許証またはマイナンバーカード
これだけ。
私はてっきり、「本人確認して、はいどうぞ」ですぐ終わると思っていました。
ところが、そう簡単ではありません。
安全のため、カードは利用停止状態になっており、窓口で本人確認後に復活作業を行う必要があるとのこと。
しかも、銀行は11時30分から12時30分まで窓口が閉まっています。
私の昼休みは12時から13時。
「終わる?」「間に合う?」「午後の仕事、大丈夫?」
頭の中は不安でいっぱいです。
「時間、先に聞いておけばよかった…」と後悔。
しかし、待つこと約15分。無事に手続き終了。
職場から近い銀行で、本当によかったと思いました。
ATMは約60秒でカードを回収するらしい

窓口で尋ねてみると、コンビニATM(銀行ATMも同様の場合あり)は、一定時間カードを抜き取らないと自動的に回収する仕組みになっているそうです。
およそ60秒。
その場で気付けば、ATM備え付けの受話器や問い合わせ先で本人確認を行い、対応できるケースもあるそうです。
つまり、「カードが盗まれた!」と慌てる前に、まずATM会社や銀行に連絡することが大切。
ちなみに私は、「カードを取ること自体を完全に忘れていた」という、なかなか珍しいパターンだったかもしれません。
2週間後、ようやく家族に白状した
しばらくは恥ずかしくて黙っていました。「また忘れたの?」と言われそうで…。
しかし、2週間ほど経ってから思い切って家族に話してみました。
すると、
「えー!そんなことある?」
「お母さんらしいね(笑)」
「よく無事に戻ってきたね!」
と大笑い。
私が思っていたほど深刻な空気にはならず、ホッとしました。今ではすっかり笑い話です。
キャッシュレス時代だからこそ起きた失敗かもしれない

昔は現金を下ろすことが日常でした。
でも最近はスマホ決済やクレジットカードが中心。
ATMを利用する機会が減ったからこそ、「カードを取る」という当たり前の動作が抜け落ちてしまったのかもしれません。
もし、この記事を読んでいる方がATMを利用することがあれば、
「現金」
「明細」
「キャッシュカード」
この3点を確認してから立ち去ることをおすすめします。
そして、もしカードがなくても慌てないでください。
私のように、ATMがちゃんと預かってくれている場合があります。
それにしても…、1週間も気付かなかった自分には、今でも少しだけゾッとしています。
でも、笑ってくれる家族がいてよかった。
そして、親切に対応してくださった銀行の皆さん、本当にありがとうございました。
次からは、ATMの前で一呼吸。
「カードよし!」を忘れないようにしたいと思います。