前回は、オープンキャンパスに参加するタイミングについてお伝えしました。
実際に参加してみて感じたのは、オープンキャンパスは大学を見学するイベントというだけではないということです。
私たちのように地方から遠方の大学を目指す家庭にとっては、「受験当日の予行演習」でもありました。
大学を歩くだけではありません。
駅から大学までのルート。ホテルの場所。移動時間。
さらには、受験当日のスケジュールまで。
実際に現地へ行ったからこそ分かったことが、たくさんありました。
受験当日をイメージしながら大学へ向かう
わが家から第一志望の大学までは、新幹線か飛行機を使わないと行けない距離でした。
時間だけを考えれば飛行機の方が早いのですが、私が心配だったのは冬の天候です。
雪や強風で欠航する可能性を考えると、受験当日に予定どおり到着できないリスクはできるだけ避けたいと思いました。
そのため、受験本番は新幹線で向かうことを早い段階で決めていました。
オープンキャンパスでも、新幹線を利用した場合の移動を意識しながら行動しました。
駅から大学まではどれくらい歩くのか。途中にコンビニはあるのか。昼食を取れる場所はあるのか。
こうしたことはパンフレットには載っていても、実際に歩いてみると印象がまったく違います。
「あ、この坂は思ったよりきついな。」「駅から意外と近い。」
そんな小さな発見も、受験当日の安心につながると感じました。

前々日入りという選択
実は、わが家では受験本番は前々日に現地入りすることを決めていました。
「前日ではなく、前々日?」と思われるかもしれません。
でも、冬は交通機関が乱れる可能性があります。
もし前日に新幹線が止まったら。もし雪で移動が大幅に遅れたら。
そんな「万が一」を考えると、一日余裕を持つことが安心につながると思ったのです。
もちろん宿泊費は一泊分多くかかります。
それでも、「試験会場までたどり着けるだろうか」と不安を抱えながら移動するよりも、安心を優先したいというのが私たちの考えでした。
結果的に大きなトラブルはなく受験当日を迎えることができましたが、この判断は間違っていなかったと思っています。
ホテルは夏のうちに予約しました
前々日に現地入りすると決めたことで、次に気になったのがホテルです。
受験シーズンは全国から受験生が集まります。
大学周辺のホテルは、あっという間に満室になることも珍しくありません。
そこで私は、オープンキャンパスへ行った夏の段階で、ホテルから大学までのアクセスなどを現地で確認し、キャンセル可能なホテルを予約しておきました。
その後、受験日程に合わせて新幹線とホテルがセットになった旅行商品が発売されたため、そちらへ予約を変更し、最初に予約していたホテルはキャンセルしました。
結果として無駄にはなりませんでしたが、「ホテルだけでも早めに押さえておいて本当によかった。」
と今でも思っています。
最近では、大学入学共通テストや国公立大学前期・後期日程が発表されると、SNSでも「ホテルを予約しました。」という投稿をよく見かけます。
ホテルの予約は早すぎることはありません。
キャンセル規定を確認したうえで、変更可能なプランを利用するのも一つの方法だと思います。
第一志望だけではなく、もう一つの大学にも立ち寄った
今回の遠征では、もう一つ良かったことがありました。
オープンキャンパスの前日、以前第一志望だった私立大学にも立ち寄ったことです。
高校2年生の頃、その大学の入試説明会に参加し、当時は第一志望として考えていました。
その後、高校3年生で国公立大学へ志望変更しましたが、その私立大学は受験ではチャレンジ校と、実際のすべり止め校になりました。
しかも、第一志望の大学と同じエリアだったため、せっかくなら見ておこうと思ったのです。
夏休み中だったので学生はほとんどいませんでしたが、守衛さんに声を掛けると、
「建物の中は入れませんが、キャンパス内は自由に見学して大丈夫ですよ。」と案内してくださいました。
静かなキャンパスを歩きながら、「ここも受験する大学なんだ。」と実感できたことは、とても良い思い出です。
オープンキャンパスでなくても、大学によってはキャンパスを見学できる場合があります。
もちろん対応は大学によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
オープンキャンパスは「受験の予行演習」
受験を終えた今、私が一番感じていることがあります。
それは、オープンキャンパスは、大学を見る日ではなく、受験当日をシミュレーションする日でもある。ということです。
駅から歩いてみる。
ホテルの場所を確認する。
街の雰囲気を知る。
近くのコンビニを見つける。
試験当日の自分を想像してみる。
そうした経験は、受験当日の大きな安心につながります。
地方から遠方の大学を目指すなら、一度のオープンキャンパスを「大学見学」だけで終わらせるのはもったいないと、私は感じました。
少し視点を変えるだけで、その一日は受験本番に向けた最高の予行演習になるはずです。