名古屋テレビのYouTubeチャンネル「メ~テレNEXT【公式】」にアップされている心霊モキュメンタリー作品「放送局に届いたある映像」。あの「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズを手掛けた岩澤宏樹監督による作品です。
リアルすぎる取材風景や不可解な映像表現で、一瞬でゾワッとさせられる本作品は、全部で10話。
今回は、第2話『Tape.2「クレショフ効果について」』をレビュー・考察していきます!
Tape.2「クレショフ効果について」のあらすじ
前回の郵送されてきたテープとは異なり、今回は番組の制作委託会社の倉庫内で、大掃除中に偶然発見されたVHSテープが鍵となります。
発見したのは制作会社スタッフの麦田さん。話を聞いたテレビ局スタッフの伊藤さんは、自身もホラー好きであることから岩澤宏樹監督に連絡を取り、倉庫で見つかったそのテープを検証することになります。
テープのラベルには一言、「クレショフ効果について」と手書きされていました。
さらに異様なことに、麦田さんが務める制作会社の事務所では、5年前から「足音」や「ラップ音」といった怪気現象が相次いで発生していたと言います。しかし、このテープを伊藤さんに手渡した途端、長年続いていた怪異がぴったりと収まったというのです。
「不気味な違和感」と恐怖のポイント
「クレショフ効果」が意味するもの
「クレショフ効果」は、映画理論における認知バイアス(心理作用)の一つで、「まったく無関係な画像や映像を連続して見せることで、観察者が無意識にそれらの間に関連性や意味(ストーリー・感情)を作り出してしまう」という心理現象を指します。
映像内に映し出される街の風景や不穏な記号、女性の顔など、一見無関係に見える不気味な断片映像は、
・ステージ1は青と緑
・ステージ2は赤
・ステージ3は黄
というふうに“色”しか共通点がありませんが、これは観る人の脳内で勝手に「恐ろしい意味」を構築させるための仕掛けなのでしょうか…。

音声の一致と「見るたびに変わる顔」
驚いたのが、テープを再生した際に流れていたのが、なんとTape.1で郵送されてきたテープの映像と全く同じ不気味なBGMだったんです。
郵送されてきたテープと、制作会社の倉庫の隙間に長年放置されていたテープ。入手経路が全く異なるにもかかわらず、音声が完全に一致しているという恐怖…!
さらに、発見者の麦田さんは衝撃的な証言を口にします。
「映像に映る女性の顔が、見るたびに変わって見える」
単なる気のせいとも思ったのですが、映像をよく見てみると、たしかに最初は真顔だった女性の顔が、悲しげ→無表情→笑み、と変わっていったように見えるんです…。
気づいたときは思わずゾワゾワしちゃいました。

呪いの「移動」と関係者の存在
5年間続いていた事務所の怪奇現象が「テープを他人に渡したことで収まった」という点も見逃せません。
まるで“怪異や呪いがテープとともに移動した”みたいじゃないですか?
映像のクオリティや「クレショフ効果」という専門用語が使われていることから、岩澤監督らは「過去にこの制作会社に出入りしていたフリーランスやアルバイトなどの関係者がこっそり置いていったのではないか」という仮説を立てます。
身近な業界人が関わっているかもしれないというリアリティが、恐怖感をより一層引き立てます。
Tape.2の見どころと今後の考察ポイント
ドキュメンタリーとしての臨場感がアップ!
狭い倉庫の撮影現場、雑然とした制作会社の空気感、スタッフ同士のやり取りなど、モキュメンタリーとしての質感が前作以上に高まっていますし、伊藤さん、麦田さん、そして岩澤監督のリアルなトーンが「本当に起きている事件」みたいに錯覚してしまいます。
出演者がみんなThe・業界人みたいな雰囲気なのもよりリアリティを出していると思います。
Tape.1との繋がりと「調査チーム」の結成
ただの怪奇映像紹介にとどまらず、Tape.1の「キリトリ」とTape.2の「クレショフ効果について」が、だんだんと繋がり始めました。終盤に麦田さんも調査への参加に協力するようなことをつぶやいていましたし、Tape.3以降は本格的な真相解明へと動いていくんだというワクワク感があります!
視聴者を巻き込む「参加型」の恐怖
クレショフ効果について説明されたばかりに、「私たち視聴者自身が勝手に恐怖を連想させられているのか?」とか「画面のどこかに本当の仕掛けが隠されているのか?」など、何度も巻き戻して映像を確かめてしまうんですよね。完全に巻き込まれています…!
最後に
『放送局に届いたある映像 Tape.2「クレショフ効果について」』は、点と点が繋がり始めると同時に、新たな謎と不気味さを味わえます。
1本目の「キリトリ」を観てから本作を観ると、音声が重なった瞬間のゾクッとする恐怖感をより強く感じられると思います。
このテープを作ったのは一体誰なのか、今後の展開から目が離せません!