名古屋テレビのYouTubeチャンネル「メ~テレNEXT【公式】」にアップされている心霊モキュメンタリー作品「放送局に届いたある映像」。あの「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズを手掛けた岩澤宏樹監督による作品です。
リアルすぎる取材風景や不可解な映像表現で、一瞬でゾワッとさせられる本作品は、全部で10話。
今回は第5話『Tape.5「号令」』をレビュー・考察していきます!
『Tape.5「号令」』のあらすじ
取材陣のもとに「動画で流れているあの音楽を聴いたことがある」とメールを寄せた工藤さん。工藤さんは、約1年前に当時の彼氏タイガさんと心霊スポットへ行った際に撮影した映像を見せてくれました。その場所は通称「音楽の家」と呼ばれる廃墟跡で、元は養護施設が建っていたそうです。
工藤さんによると、その「音楽の家」はかなりのいわく付き…。
まず1990年代前半に園長が死亡し、施設が閉鎖。数年後、身元不明の手や足など一部だけの遺体が大量に発見され、完全な状態の遺体は1つもなかったとのこと。
施設は2000年代前半に解体・取り壊しが行われたそうですが、周辺では不気味なチャイムや音が聞こえるという噂が絶えないそうです。
工藤さんとタイガさんがその跡地を訪れた際、土の中に埋もれていた赤い箱を発見します。箱を開けると、中には赤い服を着た女性の写真が入っており、タイガさんは面白半分で持ち帰ってしまいます。
映像に記録された神隠しと謎のアザ
自販機前での怪異と失踪
廃墟の帰り道、夜の田舎道で自販機にジュースを買いに行ったタイガさん。車内で待つ工藤さんがカメラを回していると、突然カーナビからあの不気味な音楽が大音量で流れ出します。
自販機前に立つタイガさんに声をかけますが、気づいてもらえず、さらには突然姿を消してしまいました…。
発見された身体に刻まれた「キリトリ線」
直後の記憶がない工藤さんですがタイガさんは数日後、遠く離れた田舎町で発見されたといいます。無事保護されたものの、タイガさんの首や腕には、まるで切り取るかのような点線状のアザが…。
これはまさに、 Tape.1「キリトリ」の映像でピクトグラムに描かれていた「キリトリ線」そのものでした…!!

送られてきた写真の変わる顔
その後、タイガさんとは連絡が途絶えていたそうなんですが、1年が経った最近、工藤さんの元にタイガさんから、「音楽の家」で持ち帰ったポラロイド写真だけが郵送されてきました。
怖くなって棚の奥にしまったままだったその写真を、取材現場で取り出してみると、衝撃の事実が判明します。
なんと「動画の中で見つかった時と、写真の女性の顔が変わっているんです。
Tape.2「クレショフ効果」で発見者の麦田さんが語っていた「見るたびに顔が変わる」という現象、そして映像に出てきた「赤い服の人物」が、ここで明確に写真と合致したのです!

Tape.5の考察ポイント
「体の部位を集める」カルト的儀式?
元養護施設で発見されたバラバラの遺体。完全な遺体がひとつもなかったということは、誰かが人間のパーツを切り取って集めていた(=完全な人間を作るため?)のでしょうか…。
Tape.2で表示された「完全な人間を目指しましょう」というメッセージの真意が、恐ろしい形で意味を持って繋がってきましたね。
ソルフェジオ周波数「963Hz」=号令?
タイトルの「号令」ですが、廃墟周辺で聞こえる音や、車内で突如流れ出した音楽は、人間の意識を狂わせ、特定の行動や「解体」へ導くための「合図・号令」として機能しているのかなと考えました。タイガさんが自販機の前で棒立ちになったのも、この「号令」によって精神を支配されたからかもしれません。
ポラロイド写真の呪縛
放置されていた写真が郵送されてきたこと、そして写真の顔が変化していることについては、この写真自体が怪異の媒介となっており、触れた者や所有した者に呪いが広がっていくのかもしれないと考察しました。
点と点が重なり、真の恐怖が姿を現す!
『放送局に届いたある映像 Tape.5「号令」』は、これまで提示されてきた謎(バラバラの映像・周波数・キリトリ線・クレショフ効果)が一気に収束していく回です。
「音楽の家」で一体何が行われていたのか?そして首や腕に点線をつけられたタイガさんは今どこで何をしているのか…?
シリーズの核心へと踏み込み、ますます目が離せない展開となりました。次回、取材陣がこの「音楽の家」の過去へどう迫っていくのか、期待が高まります!