Bring Your Own Device
大学生の入学式も終わりいよいよ学生生活が始まりますが、入学と同時に必要になるのがPCです。
現在大学では、履修手続きや日々の勉強においてPCを使う場面が多いため、学生自身での私物PC購入を推奨する大学が増え、大学のBYOD(Bring Your Own Device)環境の普及により、大学側では学生に推奨スペックが示されています。
いくつかの大学のPC性能要件(新規購入の場合)をみてみましょう。
東京大学
OS:Windows または macOS の最新バージョン(Windows 11 または macOS 14)
CPU:Intel Core i5 相当または Apple M2 相当以上
メモリ:8GB 以上
記憶装置 (ストレージ):HDD 512GB または SSD 256GB 以上
ネットワーク:無線LAN Wi-Fi 5 以上対応 (IEEE802.11ac 以上対応)
ディスプレイ:11 インチ以上
入力装置:物理キーボード (脱着式・分離型でも可)
バッテリー駆動時間 (カタログ上の記載):15 時間以上
外部インターフェース:ヘッドホンおよびマイクが利用できること、カメラが使用できること
自宅で必要なデータ通信:通信速度 1Mbps以上、通信量50GB/月以上
工学部・工学系研究科については別の要件があります。
早稲田大学
学科により違いがあるのですが、物理、科学関係では要求スペックが高くなるようです。
京都大学
OS:Windows 11以上または macOS 12.0以上(*1)
CPU:Intel Core-i5相当以上,AMD Ryzen 5相当以上、または、Apple M1以上
メモリ:8GB以上
記憶装置:SSD 256GB以上(*2)
ディスプレイ:対角10インチ以上
無線LAN:IEEE 802.11a/b/g/n/ac(ax 対応でも可)
バッテリ駆動時間:カタログスペックで8時間以上(*3)
入力装置:物理キーボードを有すること(着脱・分離式でも可)(*4)
画面出力:HDMI端子(*5)
音声入出力:マイク入力端子、オーディオ出力端子(ステレオ)
(変換アダプターや Bluetooth 接続等での対応でも可)
何処の大学も普通に売られているパソコンで十分なのかなと思えます。注意点としてはAC電源が基本的に確保できないと思いますので、バッテリーの持ちが問題になると思われます。心配な方はモバイルバッテリーがあると安心です。ハイスペックなPCはそれだけ消費電力が大きくなりますので注意が必要です。
それから、Microsoft Officeプリインストールモデルが多く出回っていますが、大学側がアカウントを準備することが多くなっていますので、特に購入する必要はないようです。
重量も大きなポイントで、画面が大きいとそれだけ重量が増すことになりますので、お店で大きさによる重さの違いを確かめてみるのもいいかもしれません。15インチは重いですよ。
BYOD
BYOD(Bring Your Own Device)は、組織や企業が従業員に自身のデバイス(スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど)を仕事で使用することを許可するポリシーです。従業員は自分のデバイスを業務に使用し、会社の情報にアクセスすることができます。BYODの利点には、生産性の向上、従業員の満足度の向上、コストの節約などが挙げられますが、セキュリティ上の懸念や管理の複雑さも考慮する必要があります。