【新感覚ロマンティック・コメディ】ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」観てみた※ネタバレ注意

洋画とホラー映画ばかり観ている私ですが、最近どハマリしているドラマがあるんです。

それが、2021年4月~6月に放送された「大豆田とわ子と三人の元夫」。

ドラマ「カルテット」を観て、坂元裕二脚本の作品に興味が湧き他作品を探していたところ、Huluで配信されているのを発見。実はこのドラマ、松田龍平と岡田将生が出演するということで、放送が決定した当時気になっていたものの、第1話を見逃してしまいそのまま視聴を諦めてしまったんですよね。(録画しとけばよかったと後悔しました。)

ほぼ松田龍平と岡田将生目当てで観始めたのですが、ストーリーの展開も演出もとても面白くて記憶に残る作品でした。
早速ですがレビューしていきたいと思います!

普通のドラマには無い魅力的な演出

ドラマのタイトルにある通り、主人公の大豆田とわ子には3人の元夫がいます。つまり3回結婚して3回離婚しているわけなんですが、普通のドラマだとこの主人公の歴史を、“波乱万丈な人生を送ってきたんです!”って感じで劇的に描かれそうなところをナチュラルに描いています。
とわ子と元夫同士仲良く食事したり、時に衝突し合ったり、なんというか凄く不思議な関係性が、普通のラブコメには無いよなぁと魅力的でした。

他にも、ドラマの冒頭で毎回「〇〇する大豆田とわ子」というナレーションが入ったり、主人公が自ら「大豆田とわ子と3人の元夫!」とタイトルコールしたり、ドラマの終わりには「大豆田とわ子と3人の元夫、また来週!」という少し昭和チックなセリフがあったり、それがまた謎のタイミングで入るのが面白いんですよね。オープニングからくぎづけになっちゃいました。

坂元裕二節炸裂!グッとくるセリフたち

そしてこのドラマ、「役者の演技を楽しむ雑談ドラマ」というコンセプトの元制作されているようで、そのコンセプト通り会話のインパクトが強い!

登場人物たちが交わす会話の中には毎話毎話色んな意味で記憶に残る言葉が出てきます。その中でも私がグッときたセリフをいくつかご紹介します。

「失くしたんじゃない、捨てた。捨てたものは帰ってこないよ。」

3番目の元夫・中村慎森の意外と可愛らしい一面やとわ子との結婚生活、離婚した理由などが明らかになる第2話で出てくるセリフです。

「昔からイベントごとが嫌いだった。でも、彼女との結婚式だけは幸せだった。めっちゃ最高、幸せ、ハッピー。この人と出会えた俺、世界一幸せだと思える瞬間があった。あったのに、自分で捨てちゃったよ・・・」と、とわ子との過去を振り返って後悔する慎森が、一緒に暮らしていた頃の思い出のソファが捨てられていることを知り、「また君とあのソファに座って失くした時間を取り戻したい」と伝えた際にとわ子から告げられるのがこの一言。
このセリフに、「私も慎森と似たような失敗したことあるな~」と苦い思い出を振り返って苦しくなりました。
同じような経験をした方にはグサッと刺さるんじゃないでしょうか。

「スポーツの世界の1番は勝った人じゃないよ。good loser。負けた時に何を思ったか、何をしたかで本当の勝者は決まるんだよ。」

公園で寝泊まりしていたところを慎森が発見したのをきっかけに、時々公園で会って話す女性・翼から、とわ子との事で落ち込んでいた時に言われたセリフです。
たとえ失敗したとしてもそれは負けたわけじゃないんだと励まされました。

「器をさ、小さくすれば良いんだよ。」

食事を奢ると「僕のおごりで食べるご飯はどう?美味しいでしょ」みたいな感じで恩着せがましくアピールしたり、ビニール傘を間違えたくらいでネチネチ言ってくる器の小ささから“ミスター小皿”と陰で叩かれている2番目の元夫・佐藤鹿太郎。
そんな鹿太郎がメイン回の第3話で、愚痴をこぼせないとわ子にかけたのがこの言葉。
全員に無理して良い顔することないんだと気付かされました。

「器をさ、小さくすれば良いんだよ。誰だって苦しいときはあるよ。やってらんないなってときはあるよ。そういうときはさ、我慢することはないんだよ。」と、励ます鹿太郎の姿がすごく素敵なシーンです。

他にも、傘を忘れたとわ子のために黙って自分の傘を置いていったり、社長という部下からの嫌われ役をやって傷心モードなとわ子のために大きな花束を買ってきたり、やることがロマンチックすぎる。
とわ子にだけは器大きいんですね~。

 

こんな感じで坂元裕二節が炸裂するセリフが沢山でてきます。坂元裕二ファンにはたまらないですね。

日常の中に描かれる「別れ」

とわ子と元夫たちとのやり取りや、登場人物それぞれの物語が面白いドラマなんですが、「別れ」というテーマが根本にあります。
というのが、まず第1話で出てくる、とわ子の母親の葬式のエピソード。
社長就任式と母親の葬式の日が重なってしまい遺灰を持って出社したという、こういう「悲しくても日常は続いていくしうまく向き合っていくしかない」、みたいなところがとてもリアルだなと思いました。
そしてびっくりしたのが第5話、親友のかごめの急死。
自由な生き方のキャラクターで、とわ子にとって本当に大切な人がまた亡くなってしまう。この展開は本当に驚きました。
周囲にいつ何が起こるか分かりません。身近な人を大切にするという当たり前のことに気付かされるシーンでした。

最後に

変わった演出やインパクトのある会話、セリフなど普通のドラマでは見ることのない魅力的な要素がたっぷり詰まった面白いドラマでした。
観るだけで「人生ってこんな感じでもいいんだ」「上手に生きなくてもいいんだ」って思わせてくれます。
自分の人生や生き方に悩んでいる方はぜひ観てみてください。

ちなみに主題歌もめちゃくちゃかっこいいので聴いてみて。

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