コロナ問題で外出自粛が叫ばれるようになって1年余。
職業柄、好きな旅行を封じた人、他県にいけなくなった人、家からほとんど出れなくなった人などたくさんいらっしゃることでしょう。
長期間に及ぶ外出自粛によるストレスは、今後様々な形で健康に悪影響を与えることが懸念されています。
そこで、心身ともに健康でいるためにドラムをはじめてみてはいかがでしょう?
ストレス解消に電子ドラムという選択
筆者は、学生の頃からアマチュアバンドでドラムを担当していましたが、当時の貧乏学生に毎度のスタジオ代を捻出するのは難しく、メンバーの家で練習していました。しかし、どこで練習しても近隣からの苦情は当たり前で、そのたびにメンバー宅を移動しながら苦労して練習していたのを思い出します。
つまり、生のドラムはうるさいんです。
ギターやベースはアンプを使わないか、ボリュームを絞れば個人練習を好きなだけできるのに、筆者は主にエアドラムで個人練習していました笑
しかし今は「電子ドラム」を当時より随分手軽に手に入れられます。
電子ドラムとは、太鼓やシンバルの代わりにゴムなどでできた”パッド”を叩くことでスピーカーやヘッドホンから電子音を鳴らして演奏するもので、特に昨今の電子ドラムは、叩き心地や叩く強さ、叩く場所による音の変化をリアルに再現しており、プロがコンサートで使うことも珍しくなくなってきました。
そして「電子」なので当然ボリュームを絞る、ヘッドホンで聞く。が可能なわけで、近所迷惑になりません。
バンドで一番体を動かす楽器はドラム。
「演奏できたらストレス解消にいいだろうな~」となんとなく思っていた方も多いのでは?
そこで、ドラムをストレス解消の趣味にする上での問題やメリットを解説していきます。
集合住宅での問題
ボリュームが絞れるから近所迷惑にならない。ということを書きましたが、戸建てにお住まいの方なら言い切れる(立地や建材で変わります!)ものの、アパートやマンションでは購入するものによってはそうはいきません。
電子ドラムはスティック(バチ)を使って『パッド』を叩くわけですが、その際でも打音はそれなりにします。
メーカーや価格帯でパッドの素材も様々なため、楽器屋さんで試打してみて、パッドのフィーリングや素の音量を確かめてから購入することをオススメします。
なかにはゴムではなくメッシュ素材のパッドもあり、打音がかなり抑えられています!
また、バスドラムといって足でペダルを踏んで鳴らす一番低い音がするパーツは、振動がそれなりにあるため、階下に響く場合もあります。
木造アパートにお住まいの方は気をつけましょう。
パッド打音についての参考動画(6:25~)
設置場所の問題
バンドで一番場所をとるドラム。(一番うるさいし、一番場所をとるし、最初っから一番お金もかかる3Kみたいな楽器・・・)リアルドラムはシンバル一枚も三脚のスタンドに設置されていて、グランドピアノ程度の場所が必要でした。
しかしそれも電子ドラムになったことで、なんと子どもの勉強机程度のスペースであれば設置できるモデルもあります。
上に動画もはっていますが、電子ドラム界のトップブランド「Roland」の”TD-1K“です。TD-1Kは、静音性と設置スペースにこだわりながら、音は本当にリアルなドラムのサウンドを再現。それが5万円で買えてしまうというものです。
外形寸法は幅80cm奥行き70cmしかありません。勉強机より小さいです。
しばらく使わないのであれば分解してしまっておくことも、リアルドラムに比べるとかなり簡単にできるので、いざというときや引越しも安心ですよね。
実はハードルが低いドラム演奏
手と足がバラバラとか無理!ギターやベースの方が簡単そう・・・という意見はよく聞きます。
未経験者にとっては弦楽器のほうが難しい!?
ギターはメロディ楽器なので、コードを覚えれば曲に沿ってそれっぽく引くことができます。しかし「コード」は指がつりそうになりながらフォーム(指の形)を覚えなきゃいけなくて、そのコードは1曲のなかでもいくつも出てきます。
各指の押さえる位置を覚えて自然にその形にすることができて、スムーズにコードを変えていけないと1曲弾ききることができません。
1フレーズ覚えて反復練習するのを繰り返すっていうのは、好きじゃなければそうそうできるものじゃありません。
考え方にもよりますが、このように未経験者にとっては、それっぽく引くこともむつかしく、曲が変わるたびにそれを覚えないと演奏できないんです。
それに対してドラムはどうでしょう?
ドラムは簡単です。と言うつもりはありません。しかし、ドラムはスティックを振り下ろせば音がなります。その時点ではそれなりに叩ける人も初心者も大差ありません。
打楽器である以上、叩けば音がなるんです。音をハズす心配もいりませんので、リズムがあっていればそれだけで立派な演奏なんです。
極端な話、足は使わなくてもいいんじゃないでしょうか?それなりに楽しめます。慣れてきたら足も使ってみたり「タタタタタッ」と連打してみたり・・・・適当に叩いていてもリズムさえあっていれば、好きな曲をとにかく一曲通して叩くことができます。ギターだとそうはいきません。適当に弾くと音が外れちゃうわけで、気持ちのいい演奏などできません。
誰かに披露するわけでも、ライブが控えてるわけでも有りませんので、自由に好きな曲をカラオケライクに楽しんでください!気持ちいですよ!
手と足がバラバラに動かないぞ問題
手も足も好きに叩くといいと思いますが、もっと楽しみたい方のためにこの問題について解説しておきます。
ドラムは右手、左手、右足、左足を使うから運動になるわけですが、そんな器用なこと出来ない!という話をよく聞きます。ですが、実はそんなにバラバラかというとそうでもないんです。ある程度関連したタイミングに叩いていたり、手が複雑に動いているときは足は単純だったりします。このあたりはコツを覚えれば、そんなに難しいことではありません。
例えば、「8(エイト)ビート」というのがあります。8ビートとは、代表的なドラム・ビートの1つで、4分の4拍子で8分音符を基本単位としたビート。2拍目と4拍目にアクセントをおくリズムで、ロックをはじめ、多くの現代ポピュラー音楽で使われています。
簡単にいいますと、右手で⑧回叩く間の①で右足を同時に踏み、③で左手、⑤で右足、⑦で左手(右利きの場合)を使うリズムです。
理屈で考えながら超ゆっくりやってみてください。
これで8ビート完成です。最初は手や足につられてうまく行かないかもしれませんが、早い人なら数分で叩けるようになりますよ!遅くとも数時間でマスターできるはずです。
わかりやすい8ビートの図(いきなりできたら天才かも・・・)
座った状態で手で自分の太ももでも叩きながら試してみてくださいね!まずは右手だけ、次に右手と左手・・足も入れて・・・と順番に増やしてみてください。⑧の次はまた①から繰り返してやってみましょう。
どうでしょうか?
そんなにバラバラでもないというのがおわかりいただけたかと思います。
もちろん複雑なリズムもありますが、この8ビートさえマスターすれば叩ける曲はほんとにたくさんありますよ!
未経験者が8ビートを叩いてみる動画
未経験者の方が、最後には曲に合わせて8ビートを叩いています。曲と揃ったときの気持ちよさ、動画で伝わるでしょうか?
好きな音楽を聞きながら叩ける!
さて、ストレス解消の本番です。
バンド時代当時は本物のドラムを所有していましたが、練習のために何かに合わせて叩くとしたら振り子のメトロノームしかありませんでした。だって音楽を流したところでドラムが爆音すぎて全く聞こえないんですもの。
それに一人で叩いていてもやっぱりつまらない。他の楽器と一緒に演奏してこそのドラムなんですよね。
そこは電子ドラム!ほとんどのモデルには「MIXIN」という”穴”が開いています。
ステレオミニプラグと言って、その辺の量販店などでも売ってるステレオケーブルを使ってスマートフォンやタブレットとダイレクトに接続できます。
そうすると、自分が叩いた音とスマートフォンから流れる音楽が合わさった音が流れますので、電子ドラムにヘッドホンを繋げばそれを聞きながら叩くことができます!
好きなアーティストのライブ映像を見ながら思いっきり叩くと気分は大好きなバンドのドラマー!
これが最高に気持ちいいですよ!
運動不足も解消できて健康に!
国立健康・栄養研究所がさまざまな活動の運動強度を調査した結果、ドラム演奏は3.8メッツという数値らしく、腕立て伏せなどの体操と同じ運動強度。他の活動でいうと、時速4kmでのウォーキングやボウリングと同じくらいとのことです。(曲にもよります)
外出自粛でなまった体を適度に動かしながらストレス解消できるなんて最高だと思いませんか?
楽しく叩くことで、脳も活性化し認知症の予防にも効果的だとか!
いかがでしたでしょうか?
ほとんどの方がドラムとは縁がないとお考えと思いますが、あまり難しく考えず、思いっきり叩きまくってみてください!
ストレス解消できる上に健康維持にも繋がる電子ドラム。
きっと毎日が楽しくなりますよ!
※当記事はあくまで筆者の個人的な感想を元にかかれた参考記事です。ご近所トラブルなどの責任は負いかねますのでご了承くださいませ。