休みの日は家にこもってHuluで映画を観ることが多い私なのですが今回は最近観た映画の中で特に面白かった「架空OL日記」という作品をご紹介します!
架空OL日記とは?
「架空OL日記」とは、お笑い芸人のバカリズムさんが、銀行に務めるOLのフリをして2006年から3年にわたって綴ったブログ「架空升野日記」を書籍化した「架空OL日記」が原作の映画です。2017年に一度連続ドラマ化されていて、2017年6月度のギャラクシー賞月刊賞を受賞。さらにこの功績がたたえられ、バカリズムさんは第55回ギャラクシー賞のテレビ部門特別賞を受賞。脚本家として、優れたテレビドラマの脚本作家に与えられる“向田邦子賞”も受賞しています!
バカリズムさん本人が脚本・主演を務め、監督はバカリズムさんと親交の深い住田崇さんが務めています。
予告動画↓
キャスト
左から、
私(主人公)/演・バカリズム
ややズボラ気味でインドアな性格。
マキちゃん(藤川真希)/演・夏帆
「私」の同僚。ジム通いの結果、腹筋が割れるほどに。
小峰さま(小峰智子)/演・臼田あさ美
「私」の先輩。頼れる姉御肌。
サエちゃん(五十嵐紗英)/演・佐藤玲
「私」の後輩。妹キャラ。いろんな意味で天然すぎる。
酒木さん(酒木紀子)/演・山田真歩
「私」の先輩。規律に細かく、家庭的でしっかりもの。趣味は太極拳とカラオケ。
みなさん「副業でOLでもやってんの?!」ってくらい演技が自然でリアルでした。
なにも起きない100分
先ほど紹介したようにこの作品は「架空升野日記」という、バカリズムさんが銀行に務めるOLのフリをして綴ったブログが元となっています。
ではそのブログをどうやって映像実写化されているかというと、ただただOL達の日常が描かれているのですがバカリズムさん演じる「私」は、格好は女性物の服や制服を着ていますが変にカツラをかぶったり濃いメイクなどはしておらず、見た目や言葉遣いはバカリズムさんそのまんま。「男性芸人であるはずのバカリズムがOLになりきって書いたブログ」を忠実に再現してあります。
この映画を観る前にドラマ版を全話視聴して、正直この作品を映画化ってどんな感じになるのか、どんな風に進んでいくのかと思いながら映画を観たのですが特になにも起きません。笑
なんだそれって感じですがほんとになにも起きないんです。ドラマと同じように更衣室で上司の愚痴や悪口で盛り上がったり、他愛もない世間話に華を咲かせたり・・・。といったOL達の日常が1時間半続きます。
でも結果めちゃくちゃ面白かったです。
バカリズムワールド全開
なにも起きない映画ですがずっと観れてしまうのはOL達のだらだらした日常だけでなくそこにお笑い芸人バカリズムとしての視点が入っているからだと思います。
会話している中で「さっきの一言余計だったな」とか「それ今言うか」みたいなことを無意識に思うときってあると思うんですけど、そんなのってわざわざ口に出して言わないですよね。主人公「私」はそういうものすごい些細なことに心の中でツッコミをいれます。失礼な言い方になりますが性格の悪さが出ていてそれがすごくバカリズムさんぽいんですよね。
共感の嵐
そして、「私」以外のキャラにもちゃんと個性があって、それが一番よくわかるのがハンコケースが紹介されるシーンです。サラッと紹介されるんですけどみんなそれぞれイメージにあったハンコケースを持っていて、こういうキャラはあんな感じの持ってそうだなという勝手な視聴者の想像がちゃんと描き起こされていました。
こういうキャラの個性が垣間見えるシーンがあることによって物語に入り込みやすくなって共感も多く得られるのかなと思いました。
このほかにも共感するシーンがたくさんあって観るたび「わかる~」「あるある~」が止まりませんでした。
OL達の日常が淡々と進んでいくだけの100分ですが凄く面白くていくらでも見続けられちゃう映画でした!みなさんもぜひ一度観てみてください!
最後に・・・
バカリズムさん脚本で俳優の井浦新さんと共演している「殺意の道程」というドラマもまた独特でバカリズムワールド全開の作品でハマること間違いなし!ぜひチェックしてみてください!