世界一高い山は?と聞けば誰もがこう言います。
「エベレスト」。
しかし世界最高峰はエベレストではありませんでした。真の世界最高峰の山は『チンボラソ』になります。
繰り返します。世界最高峰は『チンボラソ』です。
ちょっと何言ってるかわかりませんよね。そんなわけないと思いますよね。
騙されたと思って改めて標高を確認してみます。
チンボラソ:6,268m エベレスト:8,849m
ほら。エベレストのほうが高いじゃない!
冗談はさて置き、タネ明かしをします。チンボラソのほうが高いと書いた責任をとります!
チンボラソは、エクアドルにあるアンデス山脈の火山です。エクアドルの最高峰であり、山頂は地球の表面上で”最も地球の中心から離れた地域”にあります。
海抜高度で見た場合世界一高い山はエベレストです。これは間違いありません。
しかし、チンボラソのある赤道地域の方がエベレストのある場所(北緯28度)よりも地球の半径が大きく水面も高いのです。
このため、標高ではチンボラソの6,268mよりエベレストのほうが約2,580m高いんですが、地球の中心からの距離ではチンボラソが約6,384.4km、エベレストが6,382.3kmとなり、約2.1kmチンボラソの方が地球の中心より離れていることになります!
つまり地球自体が完全な球体ではなく、わかりやすく言えば楕円形となっていますので、山の位置によってはこのような結果が得られるということになります。
世界最高峰の山は「チンボラソ」です。ただし、地球の中心からの距離という意味で。
“ただし”がつきますが、十分納得に値する尺度ではあります。
チンボラソのことを知って「海抜○m」と海抜を付ける意味の大きさに気づきました。