フォードの自動車ローンを滞納すると車が自動で差し押さえられるシステム。特許出願中

世界的な物価の高騰により、必要な製品が以前より簡単には手に入らなくなっていますが、そんな時にお世話になるのが分割払いです。特に高額な自動車などでは、ローンを組んで手に入れることもあると思います。

しかし、このご時世、車も数年前の価格と今の価格とでは大きく違い、更に負担となって重くのしかかっています。いろいろな事情でローンの支払が滞ると金融機関に負担がかかります。
そこで、自動車メーカーのフォードは、支払いが出来なくなった車両のシステムに、様々な制限を設けたり自動運転で金融機関の駐車場や廃品置き場に移動(差し押さえ)するシステムの特許を申請しました。

フォードの特許書類

タイトルは「Systems and Methods to Repossess a Vehicle(車両を抵当に入れるシステムと方法)」となっており、そこにはローンの支払いを滞納している人に支払いを促すための方法が書かれています。

  1. 1つ目は「車両を管理するシステムは車両の1つ以上のコンポーネントの機能、エンジンからエアコンに至るまであらゆるものを無効にすることができる」というものです。
    システムは正式な差し押さえを開始する前に車両から何度か警告を発します。この警告をオーナーが無視すると、車は差し押さえに先立ち、一部の機能を停止し始めます。最初に失われる機能はクルーズコントロールや自動ウィンドウコントロール、自動シートコントロール、システムの一部コンポーネント(ラジオ、GPS、音楽再生機能など)といったものです。
  2. しかし、次のレベルはより深刻です。
    エアコンシステム、リモートキー、自動ドアロック・アンロックシステムなどの機能がが停止されます。これと同時に「オーナーが車内にいる間中、絶え間なく不快な音が鳴り続ける」という機能を発動することも計画されているそうです。最悪ですね。

それでも支払いが出来ないと・・・

  1. 特許申請書には、「回収システムのコンピューターがドアロック機構を無効にし、それによって車両がロックアウト状態になり、人が車両のキャビンに入るのを防ぐことができる」と記載されています。

最後の手段

「自律走行または半自律走行機能を持つ車両の場合、車両を第1の場所からレッカー車が牽引(けんいん)するのに便利な第2の場所に移動させることを可能にする」というものです。
つまりは、車の所有権を持つ金融機関の駐車場に移動してしまうということです。

金融機関もその車を売却して、少しでも損金を減らすため売却金額を調べますが、その後のレッカー費用や、保管、再販の手続きなどの手数料が車両の保持に見合わないと判断する場合、即、スクラップ工場に運ばれるようにすることもできるそうです。

車もネットワークで管理される時が来たみたいです。

 

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