2022年6月、息子の中学生最後のバレー部の試合が終わり、引退を迎えました。初心者で始まった息子のバレー部生活は、母であるスポーツ未経験者の私にとっても、多くの学びや刺激を貰うことができ、思い出深いものになりました。
今回は、勉強との両立(前編)と題してお話します。
過去の記事
【部活】コロナ禍に始まった息子のバレー部生活から引退まで①
勉強との両立(前編)
部活をするうえで心配していたのが、勉強との両立です。母親である私自身が子ども時代スポーツに縁がなく、しかも中学では部活をせずに3年間塾に通い高校受験を乗り切った経験から、部活をするという生活リズムが分からず、最初は不安でした。
自主練が始まる
勉強との両立を語るうえで外せないのが「自主練」です。
部活は基本的に、毎週水曜日の部活休み日以外、放課後毎日行われ、部活は夏時間で18時半まで、冬時間では18時までとなり、帰宅時間はそれにプラス15分くらい。そして土曜日も午前か午後で半日行われ、そして日曜日には練習試合や公式試合も入ってきます。
それに加えて息子は、部員の保護者が主催する「自主練」にも参加していました。これは、週3日、19時半から22時まで地域の体育館を借りて開かれ、バレー経験のある保護者数人がコーチとなって教えるというものです。
息子としては、部員数が少ないのでレギュラー競争は無かったものの、中学でバレーを始めた初心者でなかなか上達せず早く上手くなりたい気持ちが強く、また私もせっかくなら上達してほしいという想いから自主練参加を決めました。
自主練が本格的に始まったのは、1年生の2学期から。当時の3年生が引退し、新体制チームがスタートし息子もスタメンになりました。練習試合にも出るようになり、指導してくれる保護者の熱意もあって、充実した自主練になりました。
しかし結果的に、部活と自主練を合わせると息子の休みは水曜日と日曜日だけとなり、勉強よりもバレー中心の生活となっていきました。
普段の勉強
中学生になると、各教科の宿題に加えて「自学」という課題があります。これは、自学ノートというものを用意して、1日1ページでもいいので自分で何かノート埋めて勉強するというものです。
個人の自主性に任せられるため、やる子・やらない子の差が激しいもの事実。毎日提出が基本でしたが、前述した自主練にも参加していたので、息子は毎日の提出が難しかったようです。とにかく、バレー中心の生活で勉強時間が無かったので、各教科の課題でいっぱいいっぱいでした。
また、息子は小学5年生から大手の通信教育講座をタブレット形式で受けていて、中学校は部活中心になるので家庭学習の助けになるだろうと続けていたのですが、なかなかそれをする時間もなく、いつも私に注意される日々でした。春休みや夏休みは少しは取組めたみたいですが、結局2年生の3学期でやめてしまいました。これには他にも色んなタイミングが重なったので、また後程詳しくお話します。
定期テスト
中学生になると、定期テストがありますよね。息子の中学校の場合はテスト前になると、各教科の範囲とそれに沿った問題集の課題ページが一覧で配られ、それを試験当日までに取り組んで提出しないといけませんでした。これがなかなか量が多くて、テスト前はその課題をするだけで精一杯。部活はテスト3~5日前からしかテスト休みに入らないし、自主練もテスト直前でも開催されていたので、定期テスト前は本当に過酷でした。
これは、マイペースな息子の性格も大いに関係しますが、試験前夜にまだ課題が全部終わってないとかよくありましたね。夜中まで、私も教科書を見ながら一緒に問題集を解いたのも、今となってはいい思い出です。
息子なりにバレーとの両立が大変だったと思いますが、1・2年生の成績は上の下辺りをずっとウロウロしていた感じでした。
3年生の春休みから塾に通う
2年生まではそこまで高校受験を意識してなかったのですが、とあるバレー部先輩の保護者から受験体験談を伺う機会があって、そこでちょっと立ち止まって考えることができました。
というのも、高校受験には5教科の試験のほかに、「内申点」というこれまでの学校生活で得た成績も入試に影響します。息子の中学では基本的には、1~3年生までの通知表の5段評価の合計点で内申点が出され、しかも3年生の成績は倍になり加算されます。
なので、3年生の1・2学期の成績は入試の内申点に大きく響くことになり、やはり定期テストである程度の成績を収めないと内申点を上げることは難しいという現実に直面したのです。
正直、息子のバレーの実力ではスポーツ推薦で高校から声がかかることは無いと思っていたので、高校受験に向けて部活終わってから塾に通うか~と呑気に考えていましたが、それでは遅いことが分かりました。
色々と考えた結果、3年生の春休みから「塾に行く」ことに決めました。しかし、部活や試合、更に夜の自主練との両立を考えると、夜塾に通うのは無理。せめて、春休みに何か対策しておこうということで、塾の春期講習の「個別指導」に申し込みました。これは生徒2人に対して先生が1人付くスタイルで、1教科4コマ(1コマ80分)。1日6コマの時間割から自分に合わせてスケジュール調整ができるので、年度末に部活が休みになる(先生たちの移動のため)タイミングを見計らって苦手な数学・英語・理科の3教科を選択し、合計4日間の12コマを受講しました。(それでタブレットの通信教育講座を辞めたのです。)
この塾の選択が、息子の3年生での成績を大きく左右することになりました。詳しくは、次回の「勉強との両立」(後編)でお話します。