毎日、暑い日が続くと涼を求めて川遊びに出かけられた方もいらっしゃると思います。とっても楽しい反面、毎年悲しい事故をニュースなどで見聞きすることがあります。
岐阜県河川課の心の叫び
毎年発生する不幸な事故を防ごうと、岐阜県が水難事故に関するQ&Aをホームページに掲載しているのですが、担当課の「心の叫びが伝わってくる」と話題になっています。
表現はおかしいかもしれませんが、ここまで真面目に書かれたQ&Aはあまりないと思います。
スクリーンショットを載せておきます。
とっても長いです。
中にはこんな質問もありました。
Q17.今度の連休に、付き合っている彼女と板取川の河川敷でキャンプをする予定です。川では少しは水遊びをするかもしれませんが、泳ぐつもりなどありません。それでも、ライフジャケットは必要ですか?
河川課の解答
A17.ライフジャケットが絶対に必要です。川を甘く見ると重大な事故につながります。楽しかったはずの彼女とのキャンプが最悪の結果となります。
川で水遊びをする場合は、全員分のライフジャケットを購入して川での水遊びに備えてください。そして、川に入る際には、足首の深さまで入るだけのつもりでも、ライフジャケットを必ず着用してください。
川底は藻でヌルヌルしていることがあり、彼女が滑って転んで川に流されてしまうかもしれません。また、川底に流木や岩の割れ目などがあることもあり、彼女がそれらにつまづいて転んで川に流されてしまうかもしれません。転ばなくても、彼女のサンダルが脱げて流され、そのサンダルを追いかけて彼女が川に流されてしまうかもしれません。そのようなとき、彼女がライフジャケットを着用していないと、溺死する可能性が高くなります。
また、流される彼女を見て、あなたも助けようと川に飛び込むかもしれません。そのとき、あなたもライフジャケットを着用していないと、溺死する可能性が高くなります。このような状況で助かる可能性は非常に低いと言わざるを得ません。
楽しかったはずの彼女とのキャンプが最悪の結果となります。
川を甘く見てライフジャケットを着用しないと、このようになる可能性があるのです。逆に、ライフジャケットを着用していれば、助かる可能性は高くなります。川に少しでも入るときはライフジャケットを必ず着用してください。
なお、ライフジャケットは、水難事故防止だけでなく、洪水時における避難等の際に救命胴衣としても役に立ちますので、河川敷でのキャンプをきっかけにライフジャケットを購入することは一石二鳥と言えます。
Q26.川遊び程度でライフジャケットを着用するのは、何だか恥ずかしいような気がするのですが?
A26.慣れれば当たり前になります。
ライフジャケットは、初めて着用するときは、恥ずかしいような気がするかもしれませんが、慣れれば当たり前になります。
なお、エリア・時間帯によっては、川でのライフジャケットの着用率は70%を超えています。「川に入るときはライフジャケットを着用する」という安全意識が、社会に広まりつつあります。川の「これまでの常識」は、急速に変化しています。「川ではライフジャケットを着用する」が、新たなスタンダードです。
河川課の解答が凄すぎます。
是非、全文を読んでもらいたい内容のQ&Aが並んでいます。以下のページから読んでみてください。
岐阜県河川課 水難事故等に関するQ&A(よくある質問)
若い人は知らないかもだけど
玄倉川水難事故
通称「DQNの川流れ」知ってる?
中洲でのキャンプがどれだけ危険かわかる事故で、20年以上前の事だが今だ語り継がれている。
まぁ…この事故がそこに至るまでの過程を知れば自業自得としか思えないけどね( ・᷄ὢ・᷅ ) pic.twitter.com/uu7SzzygY4— 慶(ノリ) (@pPtUojaFqoR0DeR) August 1, 2022