
「異次元への入口」を捉えたとされるこの動画。
初見のインパクトもさることながら、何度見返しても技術的な「ひっかかり」が消えません。2018年という時期を考慮したとき、果たしてこれが当時の技術で制作可能な個人の作品だったのか? 20年以上エンジニアとして映像制作に携わってきた筆者が、あえて技術的側面からこの動画を再評価します。
検証:なぜこの映像は「リアル」に見えるのか?
多くの視聴者が違和感を覚えるのは、その映像の「追従性」ではないでしょうか。
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カメラワークの整合性: この動画の特筆すべき点は、カメラのパン(左右の振り)、揺れ、そして前後移動に対する対象物(入口らしき空間)の追従精度です。通常、この時期のCG合成であれば、わずかな「ズレ」や「浮き」が顕著に出るはずですが、本動画ではそれがほぼ完璧に抑制されています。
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当時の技術的限界との乖離: 2018年当時の個人制作環境において、これほど高精度なモーショントラッキングを、かつライティングの整合性まで維持して出力するのは、並大抵のスキルではありません。いわゆる「CGIである」と切り捨てるには、あまりに出来が良すぎるのです。
考察:フェイクか、それとも…
では、これが本物の異次元現象なのか。エンジニアとしての現実的な見解を述べれば、「CG(あるいは高度なVFX)の可能性が高い」というのが結論です。しかし、そのクオリティは当時の水準を明らかに逸脱しています。
考えられる可能性は二つです。
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制作陣が当時のプロフェッショナル級の機材・知識を有していた。
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既存のCG技術の枠を超えた、何らかの特異な撮影手法が用いられた。
少なくとも、「誰にでも作れるネットの遊び」として片付けるには、この映像が持つ技術的な緻密さはあまりにも異質です。
まとめ:エンジニアとして思うこと
当時のCG技術を深く知れば知るほど、この動画の「不気味な完成度」が際立ちます。AIによる自動生成が当たり前となった今だからこそ、2018年の技術の限界点に挑んだこの作品を、改めて見直す価値があるのではないでしょうか。
動画はこちら
When you come across the gate to the upside down. pic.twitter.com/2B54AT7eBk
— Ron Bautista (@BautistaNY) September 16, 2018