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【部活】コロナ禍に始まった息子のバレー部生活から引退まで③

2022年6月、息子の中学生最後のバレー部の試合が終わり、引退を迎えました。初心者で始まった息子のバレー部生活は、母であるスポーツ未経験者の私にとっても、多くの学びや刺激を貰うことができ、思い出深いものになりました。
今回は、勉強との両立(後編)と題してお話します。

過去記事
【部活】コロナ禍に始まった息子のバレー部生活から引退まで①
【部活】コロナ禍に始まった息子のバレー部生活から引退まで②

勉強との両立(後編)

3年生春休みの個別講習で得たもの

前回の記事でお伝えしたように、息子は3年生の春休みに塾の個別指導型の春期講習を受けました。
都市部を中心に手広く展開している塾で、実績も高く、仲の良い友達が行っていたのもそこに決めた理由の一つです。
授業に先立ち、三者面談がありました。さすが進学塾だけに、情報量が違います。ぼやーとしたイメージの高校受験がクリアになったというか、具体的な合格ラインの点数なども示され、部活や自主練を優先させていたため、嫌でも高校受験に向けたスタートが遅れていると痛感させられました。しかし、先生曰く『まだ十分間に合います』。塾講師の常套句かもしれませんが、希望の光が見えました。
とりあえず、春期講習は苦手だったり伸ばしたい教科として「数学・英語・理科」の3教科を受講することにしました。

個別指導は80分1コマで4日間の実施。1日3教科なので、授業でも50分しか経験していない息子にとってはなかなかハードルが高かったみたいです。初日は疲れ切って帰ってきました。また、1日分を別日に振り替えが必要だったのですが、部活や練習試合も重なりどうしても都合のいい日が見つからず、1日6コマ(2日分の授業量)という、塾の先生も同情するような時間割を強行しなくてはなりませんでした。

そうやって何とかやり終えた塾の個別指導ですが、行かせて良かったと思います。仕上げに塾が行っている模試を受けましたが、志望校判定もかなりリアルな数値が出され、息子の高校受験への意識も高められましたし、親である私自身も刺激になりました。やはり、塾は受験に向けたデータが豊富ですし、個別指導を終えての三者面談では、今後は部活を優先させることにもすごく理解があって、そのうえでこれから取り組んでほしい勉強スタイルをアドバイスしてくれました。

3年生で始めた朝活

いよいよ3年生の1学期が始まり、部活もハードになってきました。コロナもだいぶ落ち着いてきたので練習試合も増えましたし、5月の大型連休は毎日のように練習試合が入り、また部活後の夜の自主練も週3日から日数を増やし、どうかすると試合前は週5日行う週もありました。
こうなることはある程度予想はしていましたが、実際には息子も親もかなり体力・気力ともに消耗していく日々でした。しかし、泣いても笑っても部活でバレーができるのは後少しです。後悔はしないように、本当にギリギリのところで踏ん張っていたと思います。

塾での三者面談で最後にアドバイスされたのは、「少しでもいいから毎日勉強の時間を確保すること」でした。そこで息子と話し合い、これまでより1時間早く起きて朝勉強する朝活に取り組むことにしました。やはり、放課後は部活で疲れているし、そこへ夜10時までの自主練が加わってくるので、どうしても夜に時間を確保することは難しいと判断し、朝活を決意しました。

そうやって始めた朝活でしたが、実は我が家は中学校まで徒歩3分という立地も大きく影響していたと思います。なので、家を出るのは毎日7時40分くらい。そこから逆算して毎朝1時間程度の勉強時間を確保すると言っても朝6時過ぎに起きれば良かったので、始めこそ少し大変そうでしたが、慣れるとメリハリがついて息子には朝活は合っていたと思います。これが1学期の成績に大きく影響し、結果成績を上げることに繋がりました。

受験生では部活より勉強優先を決意

1・2年生の間は、勉強よりも部活を優先していました。テスト前でも自主練に行ったり、正直他の保護者の方たちは勉強よりも部活優先の考えだったので、我が家もそれに合わせていました。もちろん、強要した訳ではなく、最終的には息子が決めたことでした。
しかし、息子の中学校はバレーの強豪校でもなく、むしろレベルは高くありません。息子個人のバレーレベルをみても、スポーツ推薦などで高校進学は期待できず、何とか学力を上げて高校の選択肢を広げてあげたいという親心との葛藤がありました。

前回の記事でもお伝えしたように、中学3年生の成績は内申点に大きく影響しますので、部活でも大事な時期と分かっていても、せめて定期テスト前は勉強を優先させようと決めました。これについては、前述した個別指導を受けた塾が、塾生でなくても定期テスト前2週間からテスト対策としての授業を受けられるサービスがあったので、それに申し込むことにしました。その授業は週3回、夜の塾生の授業の中で行われるので、どうしても自主練と重なる日が出てきました。これまでなら、部活や自主練を優先してきましたが、息子とも話し合い勉強を優先させることにしました。自主練を休むということはかなり勇気が必要なことでしたが、幸い他の保護者も息子が春休みに塾に行って勉強を頑張っていたことを応援してくれていたので、理解がありホッとしました。


今現在、息子は高校1年生の1学期を迎えています。結果として、部活・自主練をしながらも時には勉強を優先させた中学3年生の1学期を過ごしたことで、当初の志望校よりも学力の高い高校に進学することができました。
特にチームプレーのスポーツは、足並みが揃っていないと不協和音が生まれ試合で良い成績を残せないこともありますが、高校進学という人生の大きな選択がよりよい結果になるように、勉強との両立に悩んでいる方の参考に少しでもなれば幸いです。

次回は、中学生最後の試合から部活引退までをお伝えします。

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