弁護士監修の性的同意アプリ「キロク」が話題になっています。
刑法改正により、令和5年7月13日から性犯罪に関して『強制性交等罪』と『準強制性交等罪』が統合し、新たに『不同意性交等罪(刑法177条)』が新設され、また『強制わいせつ罪』と『準強制わいせつ罪』も同様に、『不同意わいせつ罪(刑法176条)』として新設されました。
これまでの「犯人がどういう状況で行為をしたのか」という加害者視点の法律から、今度からは『不同意』という被害者の立場で「同意のない性交の具体例8つ」が提示されるなど、大きな法改正となっています。罪名からも分かるようにとにかく「同意」が必要になりました。
ただ、性交等をした時点で同意があったと思っていた場合でも、後から相手が「本当は同意していなかった」と申告することで加害者として罪に問われる可能性があり、密室で同意があったことを証明するのは困難です。
そうならないために、弁護士監修の性的同意アプリ「キロク」が8月25日にリリース予定となっていますが、このような仕組みになっています。
【リリースより】
1.お持ちのスマートフォンやタブレットでアプリ「キロク」をダウンロード
2.画面上の説明に沿って弁護士監修の法律条文に基づく注意事項を確認し【同意する】をタップ
3.位置情報をオンにし、QRコードを読み取り相手と画面を共有
以上で同意が取れるシステムだということです。更に、過去に同意をした相手でも双方同意の上で何度もアプリ内でデジタル同意書を発行することが可能で、弁護士監修中のため、訴訟リスクの軽減、保証担保が出来るということです。
同意を証明するものとして紙の同意書がありますが、いざいい雰囲気になって「じゃあ、これ読んでサインして」っていう手順もなんだかな・・・と思います。そこで開発されたのが、性行為の同意をお持ちの端末上で行えるこのアプリなんですが、ネットでは賛否両論です。
■8月25日にリリースされたら速攻入れます。
■成り行きでヤって後悔する前に一瞬冷静になるのは大事かも
■令和感があってエモい・・・
■「脅されて同意した」って後出しジャンケンでどうとでも覆せるでしょ?
■性交渉もアプリで管理する時代
この性的同意アプリ「キロク」は、リリースキャンペーンとして2か月間の完全無料キャンペーンが実施され、またカップルをサポートする記念日機能やマッチングアプリでの出会いをサポートし、相手の年齢や結婚歴などの身分保証が出来る機能の追加を検討しているということです。
※追記(2023年8月24日)
こちらの記事は2023年8月22日に配信しましたが、翌日8月23日にアプリのリリースが8月25日から2023年内へ変更が発表されました。
セキュリティの強化や、同意を強制された場合の救済機能を追加するためだということです。