先日、アメリカボーイスカウト連盟が名称を「スカウティング・アメリカ」に変更するというニュースがありました。女子会員の増加を受け、名称から少年を意味する「ボーイ」を外し、社会の多様性に配慮するということです。
我が家は、夫も息子も現役ボーイスカウト。40代の夫は小さい頃からスカウト活動をしておりボーイスカウト歴30年以上、現在はボーイ隊の隊長で、息子も一番下のビーバースカウトから入隊し現在はベンチャースカウトで活動しています。なので、お隣の国の話ではありますがちょっと他人事とは思えず、夫やそのリーダー仲間に今回のアメリカの名称変更についてどう思うか聞いてみました。
■夫の場合(ボーイスカウト歴30年以上・現ボーイ隊隊長)
正直、名称変更はどうでもいい。ボーイスカウト発祥の地・イギリスが行ったわけではないのですぐに日本連盟が動くとは思わないが、世の中の多様性重視の流れから、近い将来日本連盟も名称変更に踏み切るんじゃないかと思う。
■20代ガールスカウトリーダー(女性)
多様性を考えると名称変更もいいかもしれない。この考えが、ガールスカウトにも広まって女の子しか入れないこと(あくまでこの方のガールスカウトでは)へ、男の子にも門戸を広げることに繋がれば素敵だなと思う。
■40代元ガールスカウト・現カブスカウトリーダー(女性)
私は昔からボーイスカウトに入りたかった。昔のガールスカウトはクラフトばかりで、野外活動に役立つことをしている感覚がなかった。これからの少子化問題やリーダー不足などの課題を考えると、一本化したがいいかと思う。なので、アメリカの名称変更は賛成。
■40代カブスカウトリーダー(男性)
多様性に賛成!スカウト精神が変わらなけれは良し!
ちなみに、ボーイスカウトには「ちかい」と「おきて」と呼ばれるものがあり、この二つがベースとなり全ての活動が行われます。
改めて見てみると、この中には男女の区別はなく人として普遍的なものであると感心させられます。
私は正直、慣れ親しんだ「ボーイスカウト」という呼び方が無くなるのは寂しく感じますが、実際に活動をしている隊員やリーダー達がこれまでと何ら変わらない活動ができ、さらに多様性の観点からより活動内容に深まりが出れば、名称変更などはあまり気にしないですね。
恐らく、実際にスカウト活動をしている方たちも同じ意見だと思います。今回のアメリカ連盟の名称変更は、過去の性的虐待問題からのイメージ回復の狙いもあるとか言われていますが、全世界のスカウトの子どもたちがのびのびとちかいとおきてを守りながら活動できることを願うばかりです。