「ヘリコプターペアレント」という言葉を知っていますか?モンスターペアレントは社会問題にもなっているので割と知られている言葉だと思いますが、私はこの言葉を知って愕然としました。なぜなら、私もヘリコプターペアレントの一人かもしれないと思ったからです。
ヘリコプターペアレントとは?
まるでヘリコプターがホバリングをしているように、親が子どもの頭上で旋回し、目を光らせている様子から名づけられた “過保護かつ過干渉な親” の総称。わが子が失敗しないように上空で見張り続け、困難に遭遇しようものなら、すぐさま飛んでいって助ける親のことを指し、アメリカなどでは社会問題にもなっているそうです。
言い得て妙とはこのことで、私の場合、子どもが一人っ子ということもあり、先回りして色々と言葉を掛けたり、何か忘れ物をしていたら可能な限り学校に届けてあげたりしていました。度の違いはあれど、親ならばどこか当てはまる部分があるのではないでしょうか?
子どもの失敗体験はなぜ必要なのか?
親ならば、子どもが失敗して悲しんだり苦しんだりする姿は見たくないもの。しかし、その失敗から学ぶものは大きく、自立したときに生きる力となります。忘れ物一つとっても、いつまでも親のせいにする子どもがいます。「だってママが入れてくれなかったから・・・」その親も忘れ物をさせてしまった自分(親)が悪かったと子どもに謝ります。これでは、大人になってもいつまでも忘れ物や過失は誰かのせいにしてしまう可能性があります。二度同じ過ちを繰り返さないために次は何が必要になるのか?さらに良くするためにできることを想像していく、それが子ども時代に失敗から得る貴重な体験になるのです。
心配するのではなく信じること
子育てで悩んでいた時、先輩のママ友からこんな言葉をかけられました。「心配はしなくていい、信じるだけでいい」。その方は、お子さんがフリースクールに通っていて、そのことをとても前向きに親子で受け止め、とても生き生きと生活している方でした。その時、私は果たして自分の子どもを信じていたのだろうか?心配ばかりが先立ってしまってあれこれ口うるさく言ってしまい、子どもが自分で考えたり何か言いたいことを言うチャンスを奪っていたのではないか?とショックを受けました。失敗を前向きに捉えたりしっかりと反省することができれば、むしろ失敗は多くさせた方がいいのではないでしょうか?
本当に難しいことですが、心配はせず信じること、それができればヘリコプターペアレントになることもないのかもしれません。