今年は持ち帰れない甲子園の土 そこにある匠の技 

コロナ禍で中止となった今年の春・夏の甲子園。今月10日から始まる、「2020年甲子園高校野球交流試合」の中で、選手たちがグランドの土を持ち帰ることについて日本高校野球連盟は3日、新型コロナウィルス感染拡大防止のため控えるよう要請する方針を明らかにしました。

テレビ中継などで負けたチームが泣きながらシューズ袋などに土を集める姿を見て涙する視聴者も多いはず。その土をはじめグラウンド整備を担当している阪神園芸には、匠の技が生かされていました。

土は毎年ブレンドされている

阪神甲子園球場のグラウンド整備を担当しているのは、阪神園芸のグラウンドキーパーです。甲子園の土は、毎年全国から選りすぐりの砂や土を集めてブレンドされています。土の種類にもこだわりがあり、水はけのよいもの、逆に水を貯める性質に土などが重要とのことで、野球に最適な土が選手たちの好プレーにつながるそうです。

 

プロも称賛のグラウンド整備

マウンドは、選手達のスパイクの跡や滑り込みなどで試合中にコンディションが変化しています。試合中の限られた時間内に素早くトンボ掛けなどをする阪神園芸のグラウンド整備はもはや神業です。そのおかげで選手たちもプレーがしやすく、歴史に残るプレーも生まれているといっても過言ではないでしょう。また阪神園芸のグランド整備は、雨の場合に絶賛されます。試合直前まで雨が降っていたとしても、完ぺきな準備と整備で試合開始時間を遅らせることがなかったそうで、その姿にプロの野球選手も称賛しています。

今年は全国に甲子園の土が届く

コロナ禍で全国の高校球児たちの熱戦を観ることはできませんが、阪神タイガースの矢野燿大監督の提案で、阪神タイガースと阪神甲子園球場から日本高野連に加盟する約5万人の3年生野球部員全員に、甲子園の土を入れたキーホルダーがプレゼントされることになりました。また先述の交流試合出場校の選手たちには、後日、甲子園球場の土を贈られるということで、今年は違った形ではありますが、高校球児たちの元に甲子園の土が届きます。

 

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