汚れきった私でなくとも、アレに見えてしまうヒトデがFacebookに投稿され話題となっています。
カワテブクロ
このヒトデは日本では「カワテブクロ」学名: Choriaster granulatusというヒトデの1種です。海外では「グラニュールド・シースター」、「ドウボーイ・スター」などと呼ばれています。
カワテブクロは大きなヒトデで、5本のはっきりした大きく短く厚い腕によって容易に識別できます。通常は薄いピンク色であり、体の中央に小さな茶色の乳頭突起の集合体があり、最大で、直径27cm程になるそうです。
分布域は、東アフリカ、インド洋-太平洋地域、グレートバリアリーフ、紅海、バヌアツ、フィジー、パプアニューギニア等、熱帯の多くの地域に生息しています。
上の画像では、「ちょっと肉厚のヒトデなんだろうな。」としか思いませんが、Facebookの動画をみてしまうと、アレ以外の何者でもありません。
体色も薄いピンク色で、なにより先端の切れ目が艶めかしいのです。しかも5つもある。
アクア・トト ぎふで、2016年にカワテブクロを展示したことをTwitterに投稿したのですが、案の定センシティブな内容として画像はクリックしない限り表示されません。
企画展で展示しているカワテブクロというヒトデの仲間です。大きなのもだと30cmにもなるそうです。野球のグローブみたいですね。当館のショップでぬいぐるみを販売していましたが、すぐに売り切れてしまいました…。 pic.twitter.com/poRHpzt2dA
— 世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ (@aquatotto) August 4, 2016
先端の亀裂
ちなみに先端の亀裂は、ヒトデの足である管足が収まった「歩帯溝」と呼ばれるもので、ヒトデの歩帯溝は裏側の中央から5本の各腕に向かって放射状に伸びているのですが、カワテブクロの場合、腕の先をわずかに表側に曲げると、歩帯溝の一部が見える為、亀裂が入っているように見えるとのことです。