今回の九州地方を中心とした豪雨で被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。また、被災地での救助活動やボランティアに携わっている皆さんへ感謝の気持ちと、どうかこれ以上被害が広がらないことを心からお祈り申し上げます。
筆者も過去に自然災害に見舞われ、避難所生活を送った経験があります。幸い、1週間ほどで自宅に戻ることができそれほど大きな被害はなかったのですが、避難所で見た支援物資の段ボールに書いてあったメッセージにどれだけ励まされたかわかりません。
「〇〇(住んでいる地域)が大好きです。頑張ってください。」
「東日本大震災の時は助けてくれてありがとう。これはその時のお礼です。」
自分の知らないところで誰かが受けた恩が、自分に回ってきたんです。「恩返し(ペイ・バック)」ではなく、「恩送り(ペイ・フォワード)」と言うそうで、欧米にもある考え方だと後から知りました。
それまでボランティア活動の尊さやその意義などは頭では分かっていたつもりですが、いざ自分がボランティアを受ける立場になったときに「名前も顔も知らない誰かが自分のことをこんなに想ってくれている」、その力の大きさ・優しさの本当の意味を知ることができたような気がします。
そして今度は自分がまた別の人にその恩を送る番なのだと思います。
復興への道のりは険しいですが、たくさんの「恩送り」が被災地に届くことを願っています。