ハイチの刑務所をギャングが襲撃、収監者4000人が脱走
ハイチの首都ポルトープランスの主要刑務所が2日夜、武装ギャングに襲撃され、約3,700人近い収監者が脱走したとのことです。
現地ジャーナリストなどによると、収監者には、2021年のジョブネル・モイーズ大統領暗殺事件で罪に問われたギャングのメンバーらも含まれており、ハイチ政府は、武装集団が主要刑務所を襲撃したことを受けて72時間の非常事態を宣言しています。
首相はケニアに旅行中で行方不明
刑務所を襲撃したギャングはアリエル・アンリ首相の辞任を要求しているのですが、首相はケニアに旅行中でしかも、行方不明とななっています。
近年、ハイチでは暴力が後を絶たずケニア主導の多国籍治安部隊の派遣が検討されていた模様で、アンリ首相が協議のため2月29日にナイロビを訪れたタイミングで暴動が始まったようです。
ロイター通信によると、襲撃から一夜明けた3日も刑務所の扉は開かれたままで警官の姿は無く、中庭には脱走を図った収監者3人の死体が横たわっていたそうです。また、刑務所のボランティア職員がロイター通信に語ったところでは、モイーズ大統領暗殺事件で収監されていた元コロンビア兵を含む99人は、銃撃戦に巻き込まて死ぬのを恐れて監房にとどまったとのことです。
なんとか治安を回復してもらいたいものです。