スポーツ向け吸水ショーツPlayS(プレイショーツ)をご存知ですか?2021年に発売され、現在は世界大会出場選手など、様々な競技の国内トップ選手に愛用されています。開発販売する株式会社TRyAS(トライアス)では、生理セミナーなどを開き生理の課題解決にも力を入れており、2025年1月にInstagramで配信された動画「16歳の私へ」が317万再生を越え、大きな反響を呼んでいます。
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この動画では、体操で2度の五輪出場などトップアスリートとして活躍する杉原愛子さんが、自身の生理とその悩みを初潮の頃から語っていて、ナレーションも務めてます。
同じ女性としてこの動画を見た時、まず最初の「16歳で生理になった」に大変驚きました。初潮は一般的に12歳前後で迎えるもので、個人差はありますが中学生ではほとんどの女の子たちが生理が始まっていると思っていました。しかし、体を酷使するスポーツ、それも将来オリンピックを期待されているくらい優秀な選手なら、一般人では想像もつかないくらいのメンタルやフィジカルへの影響が大きいのでしょう。続く「その後1年間は来なかった」にも、自分の体調よりも選手としての成長や成績などを最優先に生きてきた杉原選手の言葉に、胸が苦しくなります。
動画の再生回数が伸びたことに、杉原選手はこのようなコメントを出しています。

株式会社TRyAS
「この発信をするのに、正直不安や恐怖がありました。
でも、私自身が競技を続ける中で生理の影響を感じてきたように同じ悩みを持つ人がたくさんいるのではないかと考え、勇気を出して発信しました。
この投稿が多くの方に届き、再生数が300万回を超えたことにとても驚きました。
私の発信がきっかけとなり、少しでも共感や安心感を持ってもらえたり、「自分だけじゃないんだ」と思ってもらえたりするなら、嬉しいです。
私自身、競技を続ける中で生理による影響を感じることがありましたし、それは決して私だけではないはずです。
こうした話題がオープンに語られることで、アスリートに限らず、より多くの人が自分の体と向き合い、適切なサポートを受けられる環境が広がっていけばと願っています。
今後も、競技者として挑戦を続けながら、体の変化や健康についての発信も大切にしていきたいです。そして、体操の魅力をより多くの人に伝えるために、競技とエンターテインメントを融合させた新たな形を模索し、体操をもっと身近に感じてもらえるような活動を続けていきます」
リールの中の「トップアスリートも部活生も生理で悩んでいる」の言葉に、きっと多くの少女やその家族も励まされ、それが再生回数にも繋がっているのだと思います。また、スポーツの世界に限らず、男性も「生理」について理解の深まる世の中になればと願っています。